日 時 | 2011年3月31日(木) 6:00~7:00 |
回 数 | 第358回 万人幸福の栞 第15条 信ずれば成り、憂えれば崩れる-信成万事- |
講話者 | 社団法人倫理研究所 法人レクチャラー 香川県高松市倫理法人会 会長 ライファ高松 代表 亀山 勝美 |
テーマ | 日本人としての根を養う |
備 考 | 高松市倫理法人会 主催の倫理経営講演会は、4月21日(木)高松国際ホテルにて開催!お申込・お問い合わせは 高松市事務局(087)811-2108 まで |
亀山 勝美 レクチャラー
講話風景
講話に出た書籍
MS後の朝食会場にて
『テーマ内容』亀山 勝美
昭和25年生まれで、団塊の世代の最後。昨年還暦を迎え、自身の60年を振り返ってみて、自分らは「戦後民主主義」、「西欧合理主義」、「経済優先主義」といった価値観に染まっていたのでは?と思う。自分が良ければよい、自分の夢、またはせいぜい家族の夢が実現さえすればよいといった個人主義や、見えるもの、合理的に判断できるものだけが正しいと考え、見えないものや古くからの習慣、伝統、歴史に価値を置くことがなかった。
経済や物質が豊かでさえあれば幸せになれると信じた。
学生時代に読んだ大江健三郎の小説『遅れてきた少年』の中で、我々は戦争に遅れてきた世代であり、かつてのような命がけで生きるドラマチックな激しい時代ではなく、一生だらだらとしたドラマのない日常を送っていくのだと書いてあった。しかし、60年生きてきて、たしかに戦争のような命の取り合いこそなかったが、人生はドラマチックだ、いろんな苦難があったと思う。しかし、数多くの苦難にあったからこそ少しは謙虚に、人に優しい人間になれたのだと思う。
倫理研究所のモンゴル・クプチ砂漠での緑化活動で、すでに100万本のポプラの木が植えられ砂漠に森が作られている。ポプラの苗木はなかなか大きくならない、枯れてしまったのではないかと思えるほどいつまでも表面の枝や葉に変化が見えない。しかし、ポプラの根は目に見えない地下で必死に水脈を探していて、その水脈にぶつかった時、驚くほど大きく茂るのだという。人間も同じではないだろうか。見えない所で根を養い、水脈にぶつかった時、大きく成長できる。その水脈が日本の伝統、歴史、土壌であり、倫理の勉強もその水脈を実践で体得することではないか。人が人として成り立ってくるには、日本人としての根(間柄を大切にすること、人と人、人と物、人と環境の間柄を大切にすること)を養っていくことが大切だと思う。
『感 想』由佐 紹二
亀山氏は歴史ある高松市倫理法人会の会長職を淡々と坦々と務められているが、今回のご講話を聴いて、会長自身が砂漠の中のポプラの木のように、真摯に倫理の根を養っているのだと気づかされた。氏の言うように『喜動』『対者我鏡』『苦難福門』、その本気の境地は深くて遠いが、もしそれが出来たなら人生は幸福なものになるはず、共にそうなるべく励んでいきたいと思った。
次回モーニングセミナー
4月7日(木)株式会社明徳ホーム 徳田 芳和 代表取締役です。
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