日 時 | 2009年11月12日(木) 6:00~7:00 |
回 数 | 第293回 万人幸福の栞 第5条 |
講話者 | 香川県観光交流局 観光振興課 課長 那須 幹博 |
テーマ | 歴代お殿様からみたさぬきの歴史:生駒家と松平家 |
備 考 | 那須様のご講話シリーズ第2弾でした。 最終回は12月24日 クリスマスイヴに決定です! |
『テーマ内容』
シリーズ2回目は、安土桃山時代から江戸時代にかけて香川県を治めた「殿様」にスポットを当ててさぬきの国、香川県がどのようにして発展していったかをテーマに進められました。
生駒年間(1587~1640年)では高松城・丸亀城の築城、さらに3代正俊公の義父で最強の外様大名と謳われた藤堂高虎の家臣西嶋八兵衛を起用し治水事業、栗林公園の基礎を作りハード面での讃岐国の発展に尽力しました。
生駒騒動で生駒氏が秋田へ転封(左遷)した後は、土器川左岸より西を山崎氏、後に京極氏が治め、それより東を水戸光圀(黄門)の実兄である松平頼重公が治めました。頼重公はあの風神・雷神の屏風絵で有名な俵屋宗達を輩出した「寛永文化サロン」の出身で、茶の湯(武者小路千家)、能(喜多流)、盆栽など文化や芸術を伝え、2代頼常公以降は質素倹約に努め藩(名称定着は明治以降)の財政を再建し、さらに平賀源内や久米通賢(塩田の父)など優秀な人材を抜擢し学問や産業などソフト面の発展に努めました。後に香川県の名産となる塩、和三盆、鰆のカラスミなどの品も松平年間に作られています。このように香川県が発展してきたのも偉大な先人たちがあってこそ、そのために現代に生きる我々は歴史に無関心ではなく、学ぶことが多々あるということです。
『 感 想 』
歴史の勉強となるとつい年号と出来事の暗記、さらに教科書では現代の価値観で過去を検証するために出来事の理解に無理が生じ「歴史を疎ましく」思いがちです。
そこで過去の価値観や長所・功績にスポットを当てる那須様の歴史講話は、そんな「歴史への疎ましさ」を解消してくれる、身近なもの…そんな気がしました。
《文責:髙木志郎》
次週のMS(11月19日)は ㈱スコープ 荒井 孝子 代表取締役 です。
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