日 時 | 2010年3月18日(木)6:00~7:00 |
回 数 | 第309回 万人幸福の栞第2条 苦難は幸福の門 苦難福門 |
講話者 | 香川県高松東倫理法人会 顧問 高松市議会議員 岡野 しゅりこ |
テーマ | 病気との闘いで見つけたもの |
備 考 | 拒食症時代の写真(一番軽い体重時22kg)を回覧させて頂きました。 |
講話風景
『テーマ内容』岡野しゅりこ氏
2月末に日本TV系で出演した時の話と重複しますが…とおっしゃり、20歳~7年間の摂食障害(拒食症)について、その当時の写真を見せて頂きながら赤裸々にお話されました。
小学生の頃から母が喜ぶためにはどう生きればよいかを一番に考え性格を作って来ていた。小学4.5年でいじめに遭い性格、自分の存在自身を全て否定された気がして大きな挫折を味わった。中学・高校と友達に嫌われないように生きてきた。もう私自身が何なのか解からない日々。母を含め周りの方は私をしっかりしていると思っていたが、一人だけ学校の先生が「純粋だけど危うい」と母に告げた、今思えば、その先生だけが本来の私を見て下さっていたように思う。
大学は福祉学に進学。そんな中、『今の生き方で良いのだろか?』と悩み始めたら、食事が取れなくなっていった。(やせたら友人などがきれいになったね!等、声をかけてくれたら食べること、太ることがいけない事に思える)
時間が経つにつれ体重はどんどん減っていく。大学で学んでいた福祉で、福祉施設の中身を変えるより、政治を変えなければと思い、大学3年で国際関係学部に編入(この時体重33kg)。健康診断で引っかかり嫌々ながら摂食障害治療のため通院を始める。しかしその当時の日本は治療方針がまだまだで全く良くならず、体重は減り続けた(23㎏)。大学卒業前の冬、医師がいつ死んでもおかしくない状況と判断したのか「行きたい所へ行って見なさい」と勧めた。ボランティア活動の時に行ったシドニー、障害者・健常者の差別をしない温かい人々を思い出しシドニーへ。そこで知り合ったご夫婦が「しゅりこを助けたい」と病院へ連れて行ってくれた。そこで心から信頼出来るドクターと出会い、最初のカウンセリングの後、何年振りかに空腹感を覚えた。しかしそこからが摂食障害の本当の苦しみが始まる。その当時自分で100以上のルールを決めており、それを壊すことから始まる。決まりを破る重み~暴れる~自殺行為…摂食障害の症状を体験した。36㎏になった時、養護施設でボランティア活動を再開し、子供達といる時は簡単にルールを外せた。ある日、光が降りて来るように「母のため、自分のため、世界のために生きるのではない、目の前の事のために生きるんだ」と思えた、この時が病気が治った時だと思う。
色んな方に支えられ苦難を乗り越え夢への一歩を進み、今がある。病気が治るきっかけになった子どもの笑顔。
家庭、香川、日本、世界が平等な教育を受けれるよう、皆でその想いが共有できるよう力になりたい。
『 感 想 』
病気になった犯人探しはしない、過去は振り返らない、未来を作ろう。どんなあなたでも私はあなたを受け止める。 この言葉がドクターとの出会い。人としてこう言ってくれる人がいるだけで、変われる気がします。
次週MS(3月25日)は社)倫理研究所 小西正訓 法人レクチャラー です。
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