日 時 | 2011年12月1日(木) 6:00~7:00 |
回 数 | 第391回 万人幸福の栞 第13条 本を忘れず、末を乱さず‐反始慎終‐ |
講話者 | 全日本作法会 家督(西四国本部副本部長) ビジネスマナーインストラクター 大竹 智子(おおたけ ともこ) |
テーマ | 年末年始のマナー |
備 考 | 8月、10月~12月と4回シリーズでのご講話最終回でした。 11月度モーニングセミナー皆勤賞授与式を行ないました。 |
講話者:大竹 智子氏
挨拶:香川 湧慈 専任幹事
11月度モーニングセミナー皆勤賞!
講話風景と屠蘇器
『会長挨拶』香川 湧慈専任幹事
来年は辰年。何を持って我が社は立つ(辰)のか、今年中に何を絶つ(辰)のか、来年を迎えるに当たって自覚を促す今年の残り一ヶ月にしたい。
『テーマ内容』大竹 智子
今日から12月。年末年始は、冠婚葬祭の冠に当たるマナーを必要とする行事が多くあります。
お正月の様々な飾りにも一つ一つ深い意味があります。しめ縄や門松は9(苦)や一夜飾りを避け、28日に飾りましょう。鏡餅のお飾りにも意味があります。橙は代々繁栄するように、干し柿は元々は武家の飾りで生首を意味します。敵をたくさん倒せるようにとの意味です。
お年玉は、昔は柳につけた紅白の小さな玉(餅)でした。お年玉の表書きも小銭は「おとしだま」少し高いと「お年玉」両親になど金額の高いときは「御年玉」と書きます。
欠礼葉書は11月下旬~12月上旬には届くように出しましょう。欠礼葉書を頂いた方には年賀状は出さず、出すのなら、1月松の内以降~節分までの寒中見舞いや、節分~2月末までの余寒見舞いにします。
贈り物も年末までは「お歳暮」年始は目下から目上には「お年賀」目上から目下には「お年始」と書きます。
神棚の札は真ん中が伊勢神宮、向って右に氏神様、左にその他の神を飾ります。初詣は氏神様にお参りしましょう。鳥居をくぐる時に自分の住所・名前を口にしましょう。参道は神様の道、端を歩きます。
さてお正月にはお節料理とお雑煮を食す習慣はまだまだありますが、お屠蘇(とそ)をちゃんとする家庭は減ってきています。この屠蘇式(とそしき)は、家族関係を見直す儀式としても大切なものです。今の時代だからこそ、行なわれてみては如何でしょうか?
作法としては、屠蘇器(とそき)を運んだり屠蘇を注いだりは女性の役目。その際、口は慎みます。口上は一家の家長が「これより屠蘇式を始めます」等を述べ、行ないます。服装は、神様のお下がりを頂戴する屠蘇式なので、きちんとした服装で行なってください。盃の大(家長夫婦)中(祖父母)小(子供達)というように、一家で3枚を使います。三が日行ないます。お客様がお見えになった時も振る舞います。行なう順番は、家々で異なり、年長者からの所、年少者からの所と様々です。屠蘇器がなくても、お猪口(ちょこ)で代用も出来ますので、ぜひ、日本の良さを認識する為にも行なわれてみては如何でしょうか?
感 想
マナーって、奥深い!マナーって知れば知るほど納得して行なえる気がします。型だけ覚えると堅苦しく感じますが、内容を知れば、自然と立ち振る舞えることも出来ると思えました。大竹様のご講話で多くの事を得られました。
次回モーニングセミナーは、12月8日(木)
社団法人倫理研究所 松井 直輝 法人レクチャラーです。
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